2021

「足の下のかたさ」

2021,installationview,足の下のかたさ

展覧会記録映像

この一年で世界は大きく変わった。

 外を歩く。一人が目立った。いつの間にかマスクは色を失っていた。当たり前のことは意識から消え、透明になる。マスクをした人間は透明、相反するようにしていない人間は著しく目に映る存在となった。透明、不透明その境界はいとも容易く、その時の環境と意識によって変容する。

 私たちは日々当たり前に靴を履く。外を歩くというが、ずっと靴の上にいる。土を踏むというが、ずっと靴にしか触れていない。履かれた靴は履いた人間にすっかり統合され透明になる。まるで靴が自分の皮膚であるかのように。道路の硬さや土のぬかるみ、雪を踏んだ感触を知っているように思っているが、実はまるで知らないのではないか。透明な皮膚に乗って、対象から常に数センチ浮いた世界で生きている。

覆い整えた地面のその表面すらも私たちは知らない。

片山初音

記録写真集

片山初音|Hatsune Katayama

「足の下のかたさ」interview

片山初音|Hatsune Katayama

「足の下のかたさ」制作風景

個展 「足の下のかたさ」

2021.02.20(土)-02.23(火)

LIVEスタジオ696倉庫

〒347-0003 埼玉県加須市上樋遣川 3699-2