2023 水食手  Water Erosioner

General MuseumSite場所の発掘_Some Practices」

下記をクリックしていただきますと、掲載サイトへ移行します。

▶︎General Museum | SITE Webサイト

▶︎片山初音 掲載ページ 


水食手というリサーチを行う。

General MuseumSite では、リサーチとその記録、またそのリサーチの指南書の掲載をおこなう。
リサーチではある場所の土に水を加えたものを手の中でこねながら歩く。手の中にある土の固まりの中には目には見えない水がある。その水を歩きながらこねる行為は、歩く行為とともに身体に統合され、そのうち無意識になるのではないか。水は徐々に蒸発し、周囲に移行していく。
手の中から感じる様々な感触、質感は歩く私たちの思考を周囲や、地下の水へと近づけ、地下にある水脈と手の中の水が呼応し、思考の中に新たな不可視の水脈をつくる。または認知するかもしれない。水は土の中に消え、しかし確かにその中に存在していたはずなのに、いつのまにか手の中から消えてしまう。ポロポロとこぼれ、剥がれ落ちる水の抜けた土は地面に私の歩いた痕跡を残す。このリサーチを通して、身体と行為、それらの場所との関係について新たな領域を探りたい。指南書の公開をおこなうことで、直接の関わりや固定された場所を超えてこのリサーチ行為そのものを共有しようと思う。

Date

202378日(土)、15日(土)、22日(土)の3日間

Access

山、市街地、水辺などの三箇所で実施


Link

▶︎水食手の指南書
▶︎リサーチの記録


Document


水食には水を飲み、食物をとるといった意味と、水による地面への侵食、その作用という意味があります。私の手が水食をするように歩きました。
水は、どこかの一部だった土と私と共に移動し、手の中の温度や周囲の湿度などの条件に影響されながら少しずつ変化し、移っていきました。
土は、水の変化に影響されながら手と地面に痕跡を残し去っていきました。
歩く行為と手の中のものをこねるという行為は、足場が落ち着き、手の中のものが一定の水分量や温度、硬度を保つ間は意識から消えました。歩みを止めると手も止まるように、足場が悪くなればよろけ手をつく可能性に備え手元に意識が戻り、手の中の異物感が強くなると気になり立ち止まることが増え、相互に影響し合う関係になりました。
私の手の表面には凹凸を地面の起伏に準えるように水と土の痕跡が残りました。

各回の詳しい記録は▶︎リサーチの記録をご覧ください。

1回目
Date: 2023.7.8 sat
Start Time: 10:37
Start Point: 東京都西多摩郡日の出町 三澤薬師堂から日の出山旧道に向かう途中地点
Google Map URL: https://goo.gl/maps/TnPNVQF9aTzyoq63A
Whether:曇りのち雨、雷 夕方より雨予報だったが、朝の家を出る時間は雨であった

2回目
Date: 2023.7.15 sat
Start Time: 15:17
Star Point: 東京都文京区春日 文京区立礫川公園
Google Map URL: https://goo.gl/maps/dzMcidKXGbpEQkT47
Whether:曇り

3回目
Date: 2023.7.15 sat
Start Time: 16:27
Start Point: 東京都文京区関口2丁目1 文京区立江戸川公園
Google Map URL: https://goo.gl/maps/mx9HzBmLzA8cj71P9
Whether:曇り

4回目
Date: 2023.7.22 sat
Start Time: 15:09
Start Point: 東京都西多摩郡奥多摩町川野 奥多摩湖
Google Map URL: https://goo.gl/maps/LWv1JqxYpg73zMDr7
Whether:晴れ